ご挨拶
第8回九州CT研究会開催にあたり第8回九州CT研究会の開催テーマは「次世代CTに対応する技術と責任」と題して開催します。X線CTも装置の進化に伴い、診療療放射線技師の知識や技術もその進化に対応し、法的
な責任においては今も昔も変わりませんが、確実に診療療放射線技師の責任は、モダリティを問わず時代とともに重くなってきております。
昨年6月、JRIMEより診断参考レベル(DRLs2015)が策定され、9⽉にはJSRT学術調査研究班より「X線CT撮影における標準化~GALACTIC〜」の改訂版が出版されました。これらのエビデンスに基づいた標準化を進めていくことは、患者において、どこの施設でCT検査を受けても同じレベルの検査を受けられることとなり、それぞれの施設で標準化に向けた検査⽅法を確⽴していくことが、CT検査に従事する診療療放射線技師の責
務と考えます。
特別講演1では、JSRT学術調査研究班の高木卓先⽣より「X線CT撮影における標準化
~GALACTICの改訂のポイント~」というテーマでご講演いただきます。
特別講演2では、藤⽥保健衛⽣⼤学病院の井田義宏先生より「超⾼精細CT(QDCT)の初期経験」というテーマでご講演いただきます。CT技術の新たな進化をQDCTで知ることができるかもしれません。
シンポジウムでは、⼿術計画や術中ナビゲーションに役立つワークステーション処理を3施設より発表していただきます。ワークステーション処理の中には、「画像等手術支援加算」として保健収載され、要件を満たせば加算を取ることができます。ワークステーション業務は、CT検査において⽋欠かすことのできないモダリティのひとつとして確⽴しつつあります。
第8回九州CT研究会を通じてCTのみならず、テーマである将来の「責任」ということを感じていただきたいと思います。是⾮多くのみなさまにご参加をいただき、活発な討論や聴講により技術や知識識を深め
ていただきたいと思っております。
第8回九州CT研究会 当番世話⼈
宮崎県⽴宮崎病院 蕪 俊⼆