X線単純撮影
X線単純撮影検査は、放射線検査の中で1番多く行われている検査です。
- 検査対象部位は全身で、胸や骨の写真など、一般的に広く普及している検査です。
- 検査による被ばくは低線量域で少ないです。
- 検査部位によって異なりますが、撮影体位を取り撮影の間、数秒間は動かないようにします。
- 検査部位の金属やプラスチック、湿布などを外します。
- 検査時間は一般的に5分~10分ほどです。
X線単純撮影検査は、放射線検査の中で1番多く行われている検査です。
CT検査は、Computed Tomography(コンピューター断層撮影)の略語で、身体の横断像(輪切り画像)が得られ、病気の診断にとても役に立つ検査法です。
検査対象は、脳、胸部、腹部、骨格、乳房や軟部など、身体のほとんど全ての部位です。
MRI検査は、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略語で、強い磁場と電波を使って体内の水素原子の磁気共鳴現象を測定し、人体の内部構造を画像化する検査法です。
胃や大腸などの消化器は、X線吸収差がほとんどないために、造影剤を飲んだり注入したりして検査します。
透視装置を用いて検査するために他の検査に比べて時間がかかることもあります。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の成分量である骨量が減少してスカスカとなり、骨がもろく折れやすくなる病気です。
骨量は成長期に増加して30~40歳代で最大に達し、それ以降は、年齢とともに減少します。
骨量が極度に減少し、骨折しそうな状態が骨粗鬆症で、大半は高齢からくる老人性骨粗鬆症です。
骨密度は男性の場合は30歳代以降に加齢とともに減少し、女性の場合は、女性ホルモンのエストロゲンが、骨量を維持するはたらきがありますので、エストロゲンの分泌が減る40代後半からは急激に骨量が減少し、更年期以降からは骨粗鬆症になる女性がふえてきます。
また、最近は、若い世代の女性もダイエットや運動不足から骨密度が減少していることが少なくありません。
一度減ってしまった骨量は、なかなかもとに戻すことはできません。
しかし、減少を止めて症状をやわらげることはできます。
早めに骨量検査を受けて自分の骨の状態を知っておくことが骨粗鬆症の予防につながります。
骨量測定にはいろいろな方法があり、測定する骨の部位も検査法によって違います。
おもな検査法に、X線を使う検査方法と超音波を用いる測定法があります。
体の表面から対象となる臓器に超音波(人間の耳では聞き取れないほどの高い音波)を発信し、そこから帰ってくるエコー(反射波)を受信、コンピューター処理した画像を用いて診断する検査です。
また放射線を使用しないため、繰り返し実施できる利点があります。
検査する部位により、腹部エコー・表在(乳腺・甲状腺等)エコー・心臓エコー・頸動脈エコー・下肢動静脈エコーなどに分けられます。
●血管造影検査とは
●IVRとは
核医学検査は、放射性同位元素(Radio Isotope)を用いて検査を行うので、RI検査やアイソトープ検査とも呼ばれています。
検査は、放射性医薬品(検査薬)を、患者さんに投与し、その取り込みをガンマカメラなどの検査装置を用いて画像化する検査です。
検査薬の取り込みを画像化しているので、臓器や組織の代謝や機能、血流などの情報が得られます。
検査薬を変えることで、骨、心臓、脳、肺、腎臓などのシンチグラム(RI検査画像)が得られます。
放射線治療とは、ガンマ線や電子線などの放射線を用いて、腫瘍などを治療することであります。
がんの治療には外科的な手術による方法と、抗がん剤による化学療法や放射線による治療が一般的に行われています。
それぞれに長所、短所があり、がんの種類や進行状況、部位により最善の治療法が選択され、多くの場合、これらを組み合わせた治療が行われます。
放射線治療を行う目的には、病気を治癒させることを目的とした根治的治療、また、病気の再発を防止する目的で、乳がん手術後の残存乳房に対して行う予防的放射線治療があります。